HOME    About this site    mypage    Japanese    library    university    Feedback

University of the Ryukyus Repository >
Faculty of Agriculture >
Bulletin >
Science bulletin of Agriculture & Home Economics Division, University of the Ryukyus >
No.4 (1957/7) >

 
Title :Provisional List of Hemiptera (Heteroptera) in the Ryukyu Islands
Title alternative :琉球産異翅半翅類目録
Authors :Takara, Tetsuo
Authors alternative :高良, 鉄夫
Issue Date :Jul-1957
Abstract :本報文は琉球(旧沖縄県)産の異翅半翅類について従来の記録と琉球大学農家政学部昆虫学研究室所蔵の標本にもとづいてまとめたものである(但し1部は九州大学農学部昆虫学教室の標本による)。学名を整理し且つ分布,食性等に関する知見を附記して153種を掲げた。これを分類学的に区分すると,ツチカメムシ科4属4種,マルカメムシ科2属5種,カメムシ科30属34種,ヘリカメムシ科11属18種,ナガカメムシ科17属26種,ホシカメムシ科2属5種,グンバイムシ科2属3種, ミヅカメムシ科1属1種,イトアメンボ科1属1種,カタビロアメンボ科1属1種,アメンボ科7属8種,サシガメ科15属19種,マキバサシガメ科2属2種, トコジラミ科2属5種,タガメ科3属3種,タイコウチ科2属5種,マツモムシ科3属7種, ミヅムシ科1属1種となる。これらの中29属32種は分布上琉球から新に記録されるものである。なお従来記録されているものの中で若干の疑問種については保留し,又本文に収録されていないもので目下同定中の種類も若干あるが,これらについては別途報告する。 1) 琉球から新に記録される種類 Family CYDNIDAE Billberg,1820 ツチカメムシ科 Macroscytus subaeneus Dallas,1851 ツチカメムシ産地: 沖縄島。稀な種類に属する。分布:日本。 Geotomus pygmaeus (Dallas,1851) ヒメツチカメムシ産地:沖縄島。分布: 日本,支那,馬来群島等。 Family PLATASPIDAE Dallas,1851 マルカメムシ科 Coptosoma siamioum Walker,1867 産地: 沖縄島。稀な種類に属するO 分布:台湾,馬来群島,ビルマ,印度,北オーストラリヤ。 Family PENTATOMIDAE Leach, 1815 カメムシ科 Neodius depressus (Ellenrieder,1862) トビイロカメムシ 産地: 沖縄島。稀な種類に属する。分布: 台湾,ボルネオ,スマトラ等。Rhynohocoris humeralis (Thunberg,1783) ミカントゲカメムシ 産地: 沖縄島,石垣島。ミカンの汁を吸収加害する。 分布: 台湾,支那,フィリッピン,印度支那,タイ,ジャバ,ビルマ,印度。 Eumenotes obscura Westwood,1847 ヒロヅカメムシ 産地: 沖縄島。分布: 日本(奄美大島),台湾,馬来群島,ビルマ,印度。 Family LYGAEIDAE Schiller,1829 ナガカメムシ科 Lygaeus fimbriatus Dallas,1852 産地: 沖縄島,尖閣列島。分布: 支那,ビルマ,アッサム。 Nisius sp. 産地: 沖縄島。分布: 不明。
Altomarus sp.? 産地: 沖縄島. 分布: 不明。 Cymus tabaci Matsumura,1910 産地: 沖縄島。分布: 台湾。 Pachybrachius scotti Distant,1901 スコットヒョウタンナガカメムシ 産地:沖縄島。 分布: 日本,台湾,ビルマ,セイロン,アッサム等。 Pachybraohius rusticus (Scott,1874) サビヒョウタンナガカメムシ 産地: 沖縄島。分布: 日本。 Pachybrachius geniculatus (MotschulSky,1863) 産地: 沖縄島,石垣島。 分布: ビルマ, セイロン。 Pachybrachius sp.産地: 沖縄島。分布: 不明。 Aphanus sp.産地: 石垣島。分布: 不明。 Lethaeussp.産地: 沖縄島。分布: 不明。 Dieuches.uniformis Distant,1904 産地: 沖縄島。分布: 印度。 Metochus abbreviatus Scott,1874 オオモソシロナガカメムシ 産地: 石垣島。分布: 日本, 台湾等。 Family TINGIDAE Laporte,1832 グンバイムシ科 Monanthia formosa Drake,1923 チシャノキダンバイ産: 沖縄島,石垣島。Ehretia spp. の葉裏に群棲する。分布: 日本,台湾,フィリッピン。 Family MESOVELIIDAE Handlirsch,1908 ミヅカメムシ科 Mesovelia orientalis Kirkaldy,1900 ミヅカメムシ 産地: 沖縄島,宮古島,石虚島。 分布: 日本,台湾,馬来,印度等。 Family REDUVIIIDAE Latreille,1807 サシガメ科 Staccia diluta (Stal,1859) ヒメトビイロサシガメ 産地: 沖縄島。分布: 日本,台湾,ビルマ,印度。 Polytoxus sp. 産地: 沖縄島,石垣島。分布: 不明。 Sirthenea Pavipes (Stal,1855)キイロサシガメ 産地: 沖縄島,石垣島。灯火に飛来する。 刺痛は激烈である。分布: 日本,台湾,南支那,フィリッピン,ボルネオ,ジャバ,セイロン,アッサム,印度。 Ectrychotes sp.産地: 沖縄島。分布: 不明。 Rhynocoris fuSCipes(Fabricius,1787)ナカグロアカサシガメ 産地: 石垣島。分布: 台湾,セイロン,印度等。 Polididus armatissimus Stal,1859 トゲサシガメ 産地: 沖縄島,石垣島。 分布: 日本,台湾,支那,フィリッピン,ビルマ,セイロン,印度等。 Family NABIDAE Costa,1852 マキバサシガメ科 Prostemma fasciata Stal,1873 産地: 沖縄島。分布: 日本(奄美大島),台湾。 Nabisj ferus Linne, セスジマキバサシガメ 産地: 沖縄島。 分布: 日本,シべリヤ,ヨーロッパ, 北アメリカ等。 Family MIRIDAE Hahn,1831 メクラカメムシ科 Lygus sp. 産地: 沖縄島。 分布: 不明。 Trigonotylus ruficornis Geoffroy,1758 マカヒゲホソミドリメクラカメ 産地: 石垣島,西表島。分布: 日本,全アジヤ,全ヨ一口ッパ,北アメリカ,北アフリカ等。 Mecisdoscelis scirtetoides Reuter,1891 カモドキメクラカメ 産地: 沖縄島。山間地の竹藪に多い。分布: 日本,台湾,ジャバ等。
Family CORIXIDAE Dohrrn,1859 ミヅムシ科 Sigara substriata (Uhler,1896) コミヅムシ 産地: 沖縄島。水田の中に普通に見られる。分布: 日本,朝鮮,台湾,印度等。 2) 琉球における農作物の重要害虫 Family PENTATOMIDAE カメムシ科 Scotinophara lurida (Burmeister) クロカメムシ 4月~10月にかけて発生し,稲,甘庶の汁液を吸収する。特に山間地の水田に多い。 Lagynotomus elongatus (Dallas) イネカメムシ 稲の重要害虫, 6月頃出現し局地的に大発生する。 Eurydema pulchra (Westwood) ヒメナガメ 殆んど年中見られるが,特に10~4月にかけて十字花科蔬菜を加害する。 Nezara viridula (Linne) ミナミアオカメムシ 成虫,幼虫ともに稲,豆類,十字花科蔬菜を加害する。特に山間地の水田に多い。 Piezodorus rubrofasciatus(Fabricius) イチモソジカメムシ 豆類の重要害虫,特に6月~9月にかけて小豆に多く発生する。 Family COREIDAE ヘリカメムシ科 Anoploonemis castanea (Dallas) アシブトヘリカメムシ 豆科作物を加害するもので特に7月~9月にかけて多く出現する。 Leptoglossus membranaceus (Fabricius) アシビロヘリカメムシ ウリ類を加害するもので,特に7月~8月にかけてニガウリの被害は著しい。 Acanthocoris sordidus (Thunberg) ホウズキヘリカメムシ 殆んど年中見られる。各種作物特に茄科,ヒルガオ科作物に多く,山間地では甘藷に大発生することがある。 Cletus trigonus (Thunberg) ホソハリカメムシ 局地的に大発生することがある。特に1期作水稲の出穂後の発生は被害が著しい。 Leptocorisa varicornis (Fabricius) クモヘリカメムシ 殆んど年中見られるが,特に1期作水稲に多く発生する。 Riptortus clavatus (Thunberg) ホソヘリカメムシ 豆科作物を加害するもので,特に大豆, 小豆,ハブソウに多い。 Family YGAEIDAE ナガカメムシ科 Ischnodemus accharivorus (Okajima) カンシヨコバネナガカメムシ 甘庶の心葉から汁液を吸収する。発生の多いときは葉が黄変する。天敵(卵寄生蜂)によって制圧され大発生に至ることは稀である。 Family PYRRHOCORIDAE ホシカメムシ科 Dysdercus egalopygus Breddin アカホシカメムシ 殆んど年中発生する。 普通はオオハマボウ,ムクゲ等にみられるが,オクラの開花結実期になるとこれに集中する。 Family TINGIDAE グンバイムシ科 Stephanitis pyrioides Scott ツツジグンバイ ツツジ類の葉裏に群棲するもので,特に4月~6月にかけて多く発生する。 Family MIRIDAE メクラカメムシ科 Halticus tibiatis Reuter クロトビメクラカメムシ 殆んど年中見られるが,特に9月~10月にかけて甘藷,ウリ類に局地的に大発生することがある。本稿を草するに当って故江崎健三博士,宮本正一助教授,日高輝展氏から程々御教示や助言を賜ったので特に附記して感謝の意を表する。
Type Local :紀要論文
ISSN :0370-4238
Publisher :琉球大学農家政学部
URI :http://hdl.handle.net/20.500.12000/22033
Citation :琉球大学農家政学部学術報告 = Science bulletin of Agriculture & Home Economics Division, University of the Ryukyus no.4 p.11 -90
Appears in Collections:No.4 (1957/7)

Files in This Item:

File Description SizeFormat
No4p011.pdf6144KbAdobe PDFView/Open