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The Science Bulletin of the Division of Agriculture, Home Economics and Engineering  >
No.9 (1962/12) >

 
Title :後進畑作における技術構造の一考察
Title alternative :A Study on theTechnical Structure in Upland Farming with Low-productivity.
Authors :福仲, 憲
Authors alternative :Fukunaka, Ken
Issue Date :1-Dec-1962
Abstract :一般に畑作が低位生産地にあるということは、畑作地帯には未だ低位生産地が多いということに外ならない。ここではかかる後進畑作地帯について、その低位生産性をもたらしている農業の技術構造乃至は経営構造を研究してみたかった。そのことが地域の生産構造或は社会経済構造を理解するための一端に資すると、思われたからである。こういう目的に沿って、ここでは後進畑作の技術構造を分析してそのメカニズムを考察したが常に問題の視点は地力と労働力の二面に絞られた。それが当面の最も重大な問題でもあったし、また当然の帰結でもあったわけである。そして以上の考察から得られた結果は凡そ次のように要約できるものと思われる。1)自給経済を基盤とした粗放な普通作物を主体として農業生産が行なわれている。従って「2年3作」という極めて粗放な土地利用方式が行なわれ、低位生産性をもたらしている。2)このような「2年3作」の低技術を最も強く規制しているのは極めて厳しい耕地条件の劣悪さである。3)だが低技術、低位生産を現実に規制しているのは基本的には次の二つの要因を媒介としてのことである。(イ)畑作に於ける地力維持機構、(ロ)農繁期の畑作と水田作労働。 従って、ここでは主にこの二つの要因を克服する方向に農業技術は展開されている。4)生産力を高めるためには色々の矛盾をもつ諸作業慣行は、実は労働手段の低位性に不可分に結び付き、裏付けられている。これが持立犁を基準とする所謂「持立犁農法」である。5)日本資本主義経済のもたらす畑作地帯の水稲の「二重的性格」(第2章3節)は水田への執着を強固にし、執拗にも畑作技術との競合を生ずる。そしてここでの水田は畑作の生産力発展の基盤として重要な意義をもつがそれは畑作商品生産の展開如何によって変動するであろう。6)このような低技術、低位生産性は極めて複雑な条件によって規制され、技術的にも多くの困難な課題を前提としているが、先ず基本的な労働手段の高度化=機械化が契機となり基軸となって畑作の集約化が推進されるであろう。それについて以下二・三の考察をする。先ずこの地方では昭和29年以来テイラー型耕耘機が導入されているが、その経済計算はここでは措くとして労働力と地力の面でみると、軽便なテイラーは農繁期の耕耘作業ばかりでなく、ここでは特に運搬作業に於いても極めて著しい能率を挙げている。
Type Local :紀要論文
ISSN :0485-7828
Publisher :琉球大学農家政工学部
URI :http://hdl.handle.net/20.500.12000/23130
Citation :琉球大学農家政工学部学術報告 = The science bulletin of the Division of Agriculture, Home Economics & Engineering, University of the Ryukyus no.9 p.219 -246
Appears in Collections:No.9 (1962/12)

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